アメリカ南部を代表する都市、ジョージア州アトランタ。南北戦争の激戦地だった面影は無く、時代の流れと共に近代化されている。しかし、どこかで南部独特の雰囲気と当時の余韻を残す街。郊外には世界最大級の花崗岩（高さ251m）ストーンマウンテンパークがあり１つのシンボルとなっており、多くの緑に囲まれ自然と協調している街でもある。
”世界中のどこかでいつも誰かが観ている”ＣＮＮ社、そしてもうひとつ。こちらは“世界中のどこかでいつも誰かが飲んでいる”コカコーラ。ある薬剤師が風邪薬を開発中に偶然生まれたこの“20世紀の飲み物”は、実はアトランタ産まれ。世界で一番コカコーラが売れている店ホットドッグ店（The Virsity）もアトランタにある。そして1日に売れるホットドッグの長さの全長は約３Kmだとか。これらＢＩＧ２がここアトランタに本社を構え、そして1996年の夏季オリンピックで一躍世界的に注目を浴びた。
昔から交通の要として発展してきたこの土地は現在でもその利便性が手伝って、アメリカ南部を代表する商業・流通・文化・教育・スポーツの中心地となっている。プロスポーツでは、ＭＬＢアトランタ・ブレーブス、ＮＢＡアトランタ・ホークス、ＮＦＬアトランタ・ファルコンズと主要プロスポーツを完全にカバーしている。大学でもジョージア工科大学（GeogiaTech）が全米フットボールチャンピオンになるなどスポーツも盛んである。
プロレスではアメリカの古き良き時代を築いた70年代からはジョージア・チャンピオンシップ・レスリングがこのアトランタを中心にアメリカマット界を支配し、90年代にはテッドターナーがＷＣＷを興し、ＣＮＮと共にこの場を拠点とした。
”アトランタ”と聞けば思い浮かぶのが、名作『風と共に去りぬ』（Gone With The Wind）。アトランタ新聞で記者をしていたマーガレット・ミッチェルが10年もの歳月をかけて完成させた。彼女画を過ごした小さなアパートはミッドタウンに博物館として存在している。
また公民権運動に生涯をかけたマーチン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の生誕もここアトランタである。アフリカ系アメリカ人が住民の過半数以上というアトランタは過去に様々な歴史を持つ。それはつまり、ある意味において最も南部的である人種差別の厳しさを指す。”サザン・ホスピタリティ”といわれる大らかで暖かい優しさと共存する彼らの、その強さやたくましさを感じられるのも“With Southern Hospitality ”アトランタだからこそである。 そして、ここアトランタはマスクドスーパースターが生まれた街なのである。
皆さんも是非一度アトランタを訪れてみてはいかがでしょうか？きっと今までとは異なるアメリカを発見できることでしょう。
